孤高の人

フラメンコギターを

練習するのは難しいですね。

多分、

クラシックギターの方が

基礎的なテクニックとか

歴史的にちゃんとしてる

気がします。

フラメンコギターは

なんだかまちまちで

曖昧な気がします。


練習する事はするけど、

勘でやってる事が多いですね。

幾ら人から習ったと言っても

全部が全部手取り足取り

教えてもらえるわけじゃない。

習うより盗め、みたいな

所もあるし、

自分で考えなきゃいけない

事も多々ある。

「長年ギターを弾いて

今更気がついたんだけど、

この弾き方って違うよね?

こっちだよね?」

みたいな事も未だに良くある。


でも、

これはバイオリンでも

ピアノでもなんでも

最後はそうなると思うんだけど、

全部が全部

言われた通りのコピーの

優等生って

わけにはいかなくて、

最後は自分の思う音を

追求しだすんじゃないかな?


でも、それには道がないから

苦しいんですよね、

暗中模索って感じで。

ずっと

こうなんじゃないかな?

ああなんじゃないかな?

みたいに考える事になる。

そうなってる時点で、

実は結構

遠くに来てしまっていて、

ほとんどの人には

既に理解されなくなっている。


「何を言ってるんだ?この人は?」

「楽しくやってれば

良いだけじゃないの?

何を苦しんでるの?」


一見、

同じ事をやってるように

見えても違ってきてしまって、

その違いが大きくなれば

理解されないがゆえに

偏屈になって

遂には孤高の人になっていく。


これは芸術家あるある

なんじゃないかな?

結構こう言う道を

辿る気がします。

みんなどこか偏屈で 

孤高の人ですよ。


最初、僕は

彼らがアウトサイダー

なんだと思ってたけど、

きっとそうじゃない。

多分、

なりたくなくても

そうなってしまうんです。

でもそれは仕方なくて、

それが芸術家の宿命

なんじゃないかな?

そこら辺の奴と

一緒な方が変だもんね。