もっとマニアックな事を言うと、
録音の時だと良いマイクで
近めで録音するので
結構ギターの音質の差が出る
気がします。
「どうせマイクを通すんだから
音質は関係なくなるし、
音も加工出来るから
ギターは安物で構わないんだ」
と言う人もいるけど
僕はそう思わない。
僕は録音の時のギターは
一番音質が良くないと
いけないと思ってます。
僕の感覚ですが、
マイクを通した世界はまるで
ミクロの顕微鏡の
世界みたいな感覚です。
普通にポロポロ弾いてると
そこまでは意識して
聴いてないんだけど、
マイクで録音したのを聴くと、
「意外に音の芯がないな」とか
「音が滲んでぼやけるな」とか
「なんか大味だな」とか
「何か魅力が足りないな」とか
感じたりします。
録音の世界は
近距離で録音した
小さくて繊細な音の
寄せ集めなんだけど、
そこには壮大なドラマが
広がってる、みたいな
まるでジオラマみたいな
感じです。
だから普通に弾いた時は
「こっちのギターの方が
鳴ってるし
良いんじゃないか？」
って思っても
顕微鏡の世界では違うかも
知れないんです。
逆に顕微鏡の世界でも
素晴らしい音のギターは
正真正銘良いギターだと
思います。
ミクロの世界でも通用する音質。
僕の思う良い音質とは
この事です。
今の僕の関心事は録音なので
ギターやマイクの
音質は最近良く気にしてます。
ライブのマイクは
また全然意味が違います。
あれは音量を稼ぐ為だから。
ライブのマイクなら
ギターの音質より
弾きやすさが大事かも。
マイクのない生音のライブなら
それこそせっかく生だから
良い音の楽器が良いですね。
音量もある方が良いですね。
生音はやっぱり
最高の贅沢ですよ。
本当はそれが一番
良い音だと思います。