同じ曲で同じ音符であっても
地域によって
方言みたいな感じがあって、
その微妙な雰囲気を
大事にするんですよね。
だから音符の間の
細かいニュアンスや
アクセントを聴き分けて
表現していくんですよ。
日本で例えると、
「同じ三味線でも
津軽三味線と他のは何か違う」
みたいな?
「津軽のフィーリングは
こう弾かないと出せない」
みたいな感じかな?
音符は弾けてても
そのニュアンスを知って
理解しないと
リズムの雰囲気を
出せないんです。
じゃあ、どうやって
そのフィーリングを
体得するのか?
と言うと、
それはもう
現地に行くしかないでしょ。
その土地で生まれた物だから
その土地の空気を感じて
吸収するの。
今ならYouTubeとか
発達してきて
コスパよくクレバーに
体得出来なくも
ないんだろうけど、
それで何が面白いんだろう?
と思います。
例えば、
イワオ
「北海道に行って魚介類とか
スープカレーとか
ジンギスカンとか美味しいの
食べよう!」
若者
「え?そんなの
取り寄せれば良いじゃん。
滞在費とか考えたら
家で食べる方が効率よくて
コスパが良くて
クレバーでしょ。」
イワオ
「、、そう言う事じゃないの!
現地に行って観光して
味わうから面白いの!」
みたいな事かな?
フラメンコギターも
テクニックだけなら
オンラインや
日本で日々の練習で
習得出来るかもしれないけど、
あっちの教会を見たり
生のオレンジジュースを
飲んだりは出来ないし、
人懐こさも分からないし
夏の暑さも日陰の涼しさも
乾いた空気も分からない。
それだとその土地に
愛着が湧かないじゃん。
味気ないよね。
留学までやり出したら
どこからが趣味で
どこからがプロなのか
良く分からなくなるし、
趣味で留学までするか?
とも思うけど、
僕のギターが趣味であっても
やっぱりスペインで
習いたいなぁ。
ただ日本で習って終わり、
なんて嫌だなぁ。
異国の文化を学ぶんだもん、
そこは仕方ないでしょ。
と、言うわけで
僕も含めた
日本人のプロも
みんな生涯練習生なんだから
一々信用せずに
全員、留学せよ!