レスター・デボー

この前、試奏動画で
レスター・デボー
と言う99万円の楽器で
タンゴを弾いてますが、
さすがに良い楽器ですね!

最初にレスター・デボーを
弾いたのは今から15年前くらい。
アメリカのギタリストが
オーレオーレで一緒に
ギターを弾いてくれた時に
彼が持ってたのが
レスター・デボーでした。
その頃の僕は完全な伴奏者で
人から貰った古い
グラナダのギターを
弾いてました。
それは中々良いギターだと
思ってたんだけど、
コードを大音量で
ガシャガシャ弾いてた
だけなので、
ギターがいつも
ボロボロになりました。
ギター屋さんにリペアに
持っていくと、
「一体どう弾いたら
こんな事になるんだよ!」
と怒られるのでした。
そんなだから、
あまり良いギターが欲しい
と言う発想がなかったんですが、
試しにアメリカ人の
レスター・デボーを
弾かせてもらったら、
あまりに綺麗で素敵な音色で
びっくりしたのです。
キラキラしてました。

「ギターが変わると
こうまで違うのか!」
そのショックから良いギターを
探すようになりました。
それから売ったり買ったり
を繰り返し、
貯金が完全になくなりました。
失敗もいっぱいしたし、
損失と時間と労力とを考えたら
多分レスター・デボー
買えてるんですよね、、、
そしたら最初から
レスター・デボーを
買っておけば良かっただけ
なんじゃないのか?
と今更ながら思います。

まあ、多分色んなギターの
音色を知りたい欲も
あったのかも知れないし、
やっぱりガシャガシャ弾くのが
主体でボロボロに
しちゃうから、
凄く高級なのを弾くのも
嫌だったから選択が難しい所も
ありました。
その頃はCD作るなんて
考えてもいなかったけど、
今なら
音色を重視してますね。

今から思うと
「安くて良いギター」を
探す発想が一番いけない。
「お買い得で儲かった!」
と言うのが実はそうでもない。
むしろ逆だったりする。
どう弾きたいのかにもよるけど、
ちゃんと良いものには
それなりの対価を払う
勇気のある人が
結局は一番安上がり
なんじゃないのかな?
と感じる今日この頃です。

この前久しぶりに
レスター・デボーを弾いてみたら
やっぱり昔の印象のまま
キラキラした良い音でした。

でも99万か、、

うーん、
手が出ないですね、、
(言ってる事違うじゃん)