コンパスありき

こう言えば

分かりやすいかも知れない。

フラメンコギター

なんて楽器自体が

そもそもどーでも良くて

コンパスが出てれば

何だって良いんです。


5000円のフォークギターでも

エレキでもフルートでも

茶碗を箸で叩いても

良いコンパスが出せてれば

それは全て良い

フラメンコなんです。

たまたまそれが

ギターだっただけの話で、

ギターだったばかりに

クラシックギターの

延長みたいに

混同しちゃうんでしょうね。

でも、そうじゃない。

全く違います。


クラシックギターは

クラシックギターと言う楽器で

奏でる事が前提になってるし

クラシックギターを取ったら

意味が分からなくなる。

でもフラメンコは

ギターじゃなきゃ

表現出来ないもんじゃない。

ピアノでもサックスでも

踊りでも何でも良いんです。

フラメンコを弾くってことは

その民族音楽のリズムを弾いて

グルーヴさせる事です。

つまりコンパスの一言に尽きる。


逆に幾ら高い

フラメンコギターを

持っててもコンパスが

出せないなら

無意味でしかない。

フラメンコをやる為には

高いギターである必要は

全然ないし、

高いギターじゃなきゃ

表現出来ないもんじゃない。

ギターソロや録音となると

また違う話になるけどね。


コンパスが大事だ、

と言う事は

僕の先生が教えてくれました。

1コンパスを普通に

弾く事がどれだけ

大変な事かを

教えてくれたのも先生。

教えてくれない先生が

大半だと思います。

それが大変な事だとさえ

思わないかも知れない。

でもコンパスは

凄く難しいですよ。

普通の教室ならラスゲアードや

テクニックを教えて

曲を弾かせて

発表会出すだけかも知れない。

でも、

そうじゃないんですよね。


テクニックとか

曲とかじゃなくて

コンパスなんですよ。

これがなきゃ何をやったって

アウトなんです。