マドリッドとグラナダ

フラメンコギターは
僕の印象では主に
首都のマドリッド系と
アンダルシアのグラナダ系があって、
僕の漠然とした印象は
マドリッド系はガッチリした
クラシカルな印象で、
グラナダ系は軽やかで
エキゾチックな印象。
甲乙つけ難いそれぞれの
魅力があります。

パコ・デ・ルシアが使ってた
コンデと言うマドリッドの楽器が
有名で流通する量も多い気が
します。
でも値上がりが凄かったり
高くても結構
出来にムラがある気がするし、
パコ亡き後、
もっと自由なそれぞれの価値観で
色んなギターを弾いてみるのも
良いと思います。

グラナダはアンダルシアで
アルハムブラ宮殿のある街です。
街を歩いてても
アラブやアフリカの楽器が
売ってたりして
イスラムの名残りが
残っていて、
ギターもなんだか
エキゾチックな感じがします。
響きの中にオリエンタルな
イスラムの香りが
ほのかにするような感じ。
それから
グラナダは良くセラックニスと言う
塗料を使う気がします。
それは虫の分泌物か何かで
それをムラなく何層かに
塗っていくらしいです。
凄く手間がかかる作業らしいです。
あんまりマドリッドは
使わない気がします。
どっちが良いのか分からないけど、
セラックの方が全体的な音の通りが
良さそうな気がします。
ただ、
とても繊細な塗料なので
例えば夏場に半袖で弾いたら
汗で塗料がはげてしまうので、
弾く前にギターに布をかけるなり
腕に何かつけるなり
しないとダメです。
セラック塗装の楽器が
一番気を使うし
一番繊細だと思います。
音も
我が家ではセラック塗装の
グラナダの楽器が
一番良いかも知れない。

グラナダだけじゃなく、
色んな街に色んな製作家がいて
それぞれ個性的で面白いと思います。
そう言うバリエーションの広い
面白さもあると思うし、
それぞれの違いを
楽しむのもまた楽しいです。
全然違いますからね。